清瀬市郷土博物館

清瀬市郷土博物館は、昭和60年11月に都内では数少ない市立博物館として、また、これまでの博物館のように、ただ単に展示物を見せるだけの施設ではなく、見て・触れて・体験して、さらに新たな市民文化を創造していこうと、全く新しい形の博物館としてオープンしました。
そのため、館内は常設展示室・映像展示室の他、清瀬の地形、歴史や伝統芸能・文化財などの情報を提供するインフォメーションセンターや、先人の暮らしの一部を体験することができる伝承スタジオ、芸術作品等を間近で鑑賞することのできるギャラリーなどを配置し、特色のある施設となっています。また、武蔵野の雑木林を再現した木々や野草に囲まれたシルバーグレーの建物は、昭和62年に㈳東京都建築士事務所協会の東京建築賞最優秀賞を受賞しました。
そして、この郷土博物館は開館以来、文化の拠点として、また身近で親しみのある博物館として、市民の皆さんのご意見・ご要望などを取り入れながら、他では見られない「清瀬らしさ」を追求し、様々な事業を展開しています。
清瀬の郷土文化に触れに、皆さんも、ぜひおいでください。

歴史展示室

清瀬市に人の営みが見られる旧石器時代から江戸時代までの資料を展示しています。縄文時代~中世までは、野塩・下宿地域でおこなわれた発掘調査によって出土した様々な資料などから、清瀬市の歴史をご覧いただくことができます。江戸時代では、農村であった清瀬市を特徴づける民具を展示するとともに、古文書や発掘調査で出土した陶磁器などから当時の様子をご覧いただけます。

民俗展示室

清瀬市の明治から現代にかけての歴史や暮らしと、国指定重要有形民俗文化財の「清瀬のうちおり」を常設展示しています。
「うちおり」は自家で織られ、自家で使用された衣料です。重要有形民俗文化財に指定された469点の中から、長着や帯など厳選した資料を展示しております。「清瀬のうちおり」の展示は、60日ごとに資料を入れ替えますので、時期によって様々な資料をご覧いただけます。清瀬の昔の暮らしコーナーは、清瀬の明治から現代に至るまでの生活の歴史を学べる展示になっております。
明治から現代に至るまでの清瀬の歴史を、代々大切に受け継がれてきた「うちおり」とともに是非ご覧ください。

所在地 清瀬市上清戸2-6-41
TEL 042-493-8585
FAX 042-493-8808
ホームページ http://www.museum-kiyose.jp/
定休日 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
開館時間 9:00~17:00
交通アクセス ■西武池袋線「清瀬駅」北口より 徒歩約10分

※バス利用の場合
■西武池袋線「清瀬駅」北口バス乗り場1番より 西武バス「けやき通り経由旭が丘団地」行き乗車、「郷土博物館入口」下車 徒歩約1分
駐車場 約15台 (正門側駐車場10台、南側駐車場約5台)
※企画展時は他に臨時駐車場を設ける場合もありますのでお問合せください。
開館年月日 昭和60年11月1日
地図

館のイチオシ

重要有形民俗文化財「清瀬のうちおり」


 重要有形民俗文化財「清瀬のうちおり」(指定年度:平成29度)は、清瀬市及び清瀬市周辺の明治・大正・昭和における衣文化を知る上での貴重な資料です。466点が指定されています。
 「うちおり」とは、商品として織られたものではなく、家族や自分のために手元にある材料などを使って織られた織物のことを指します。織糸から綿布や絹布、着物、端裂などがあり、布の使い回しまでが分かる資料群です。
 
 文献として、図録「清瀬市指定有形民俗文化財 うちおり ―糸に託した想い―」、平成17~19年度の各年報がありますので、併せてご参照ください。


タイトル 刊行年 説明
■図録・報告書など■
カタログ「歩く、描く 谷口ジローと清瀬」
2023年1月 清瀬ゆかりの漫画家・谷口ジローの特別展「歩く、描く 谷口ジローと清瀬」のカタログです。図版のほか、久住昌之氏・是枝裕和氏のエッセイ、関川夏央氏×夏目房之介氏対談を所収しています。【好評につき品切】
A4判52ページ 1冊2,000円
図録 特別展「古代武蔵と清瀬」
2022年9月 下宿内山遺跡や野塩地域遺跡群など清瀬を含む柳瀬川中流域の古代遺跡に焦点をあて、古代武蔵を紹介した展覧会の図録です。
A4判44ページ 1冊500円
報告書「うちおりー清瀬市及び周辺地域の自家製織物ー」
2021年12月 平成24年に刊行した本書に資料解説とリストを追録し改訂版として刊行しました。
A4判 1冊2,000円
図録 特別展「走れ!清瀬鉄道物語」
2021年10月 清瀬駅・秋津駅を中心に清瀬の鉄道の歴史を様々な資料から紹介した展覧会の図録です。
A4判44ページ 1冊500円
図録 特別展「文化勲章受章記念 澄川喜一展」
2021年7月 清瀬市名誉市民であり東京スカイツリー®のデザイン監修者として著名な彫刻家・澄川喜一氏の文化勲章受章を記念とした展覧会の図録です。
A4判32ページ 1冊500円
布の一生 糸から着物、そしてボロに 森田家のボロ(襤褸)資料調査報告書
2021年3月 国の重要有形民俗文化財「清瀬のうちおり」に関連する森田家から寄贈された通称ボロ(襤褸)と呼ばれる膨大な布地や端裂などを収集・整理した報告書です。
A4判 1冊2,000円
図録 特別展「下宿内山遺跡-江戸~昭和の清瀬を掘る-」
2020年12月 下宿内山遺跡は現在の清瀬水再生センター建設に伴い、発掘調査が行われた遺跡です。広大な調査地からは、江戸時代以降の農村の生活を知ることができる様々な遺物・遺構が見つかっています。図録では本展で展示した陶磁器を中心に、現在の考古学の研究成果を踏まえた近世・近現代の下宿内山遺跡を紹介しています。
A4判34ページ 1冊500円
図録 特別展「絵本原画にみる横内襄展」
2020年7月 清瀬ゆかりの洋画家・横内襄の絵本作家としての仕事を、代表作『ちいさなねこ』(さく・石井桃子・1963年・福音館書店)をはじめ、絵本・挿絵原画より紹介。
図録には絵本原画の図版や出版物リストなどが掲載されています。
A4判30ページ 1冊500円
図録 特別展「柳瀬川縄文ロマン」
2019年11月 市内を流れる柳瀬川と空堀川は、昔から人々や動植物に数多くの恩恵を与えてきました。図録には本展で展示した市内出土の縄文土器や、初公開となった強清水遺跡の出土資料などを解説付きで掲載。清瀬発展の礎となった柳瀬川流域の歴史を紹介しています。
A4判50ページ 1冊500円
図録 企画展「渡辺うめ人形展 あぜ道の詩」
2018年12月 作者の渡辺うめは75歳を過ぎてから本格的に農民人形の制作を手掛け、図録には本展で展示した日本の古き良き時代の原風景である農村風景や、そこで働く人々の営みを忠実に再現した人形作品を紹介しています。
A4判15ページ 1冊300円
図録 特別展「清瀬の富士講-清瀬から富士を目指した人々ー」
2018年8月 市内に現存する富士講、丸嘉講中里講社が所蔵する文書や使用した道具など様々な資料を解説文付きで掲載し、清瀬から富士を目指した人々の軌跡を紹介しています。【好評につき品切】
A4判50ページ 1冊500円
清瀬の文化財散歩
2018年3月 絶版であった文化財散歩を改訂し、カラーで多くの写真と解説を付けました。
1部200円
図録 企画展「西武池袋線池袋~飯能間ぶらりスケッチ 南雲義男作品集」
2015年10月 平成27年度企画展の展示図録です。清瀬市在住の画家 南雲義男氏の西武池袋線沿線風景スケッチ画50点を収録しています。
B5判26ページ 1冊300円
ポストカードセット 企画展「清瀬ゆかりの芸術家―収蔵美術品展―」 2012年6月 平成24年度企画展「清瀬ゆかりの芸術家―収蔵美術品展―」出品作品より、5点をポストカードにしました。清瀬にゆかりの深い画家である狩野和夫、熊谷元一、根岸正、松井敏郎、横内襄の作品をお楽しみいただけます。
1セット500円
企画展「じいちゃの見たもの描いたもの~熊谷元一回顧展~」展示図録
2011年10月 平成22年に逝去された清瀬市在住の写真家・童画家の熊谷元一氏回顧展の図録です。
A4判40ページ 1冊500円
写真集「清瀬 村から町へ、そして市へ~120年のあゆみ~」
2010年3月 清瀬村が誕生して120年を記念した写真集です。清瀬の明治から平成までの写真を紹介しています。
A4判116ページ 1冊1,000円
図録 特別企画「根岸正展―清瀬・土地っ子の絵画遍歴―」
2008年5月 清瀬市内在住の画家で武蔵野美術大学名誉教授の根岸正氏の画歴を振り返る特別企画展の図録です。
A4判40ページ 1冊500円
図録 特別展「夢のおくりもの ましませつこ絵本原画展」 2003年2月 清瀬市在住の絵本作家 ましませつこの絵本原画を紹介。当館刊行の『一文坂』をはじめ19作品の原画を収録。
17cm×17cm70ページ 1冊1,200円
図録 特別展「大西弘之展」 1998年9月 美術文化協会の重鎮であり、清瀬市在住である洋画家 大西弘之の作品を多数収録。
A4判50ページ 1冊200円
図録 特別展「昭和の具象版画」 1995年9月 見馴れた景観や人物などを描いた具象版画作品から、版画形のさまざまな「もの」の表現方法をみます。小野忠重、棟方志功など27作家の作品を収録。
A4判変形48ページ 1冊200円
図録 特別展「日本を彩る―大正・昭和の風景画―」 1993年9月 小絲源太郎や須田国太郎など、大正~昭和を通じて具象絵画を描き続けた作家の風景画を多数紹介。
A4判28ページ 1冊200円
図録 特別展「妹尾正彦の詩情」 1992年4月 卓越した色彩感覚と堅固な構成力で幻想的な世界を生み出した洋画家 妹尾正彦の初期~晩年の作品を紹介。
B5判8ページ 1冊200円
図録 特別展「光が生み出す風景」 1991年9月 黒田清輝、岸田劉生をはじめとした、明治~昭和初期にかけて活躍した洋画家による、自然の光がつくりだす美しさを見事に表現した作品を紹介。
A4判26ページ 1冊200円
図録 特別展「長崎莫人―雑木林の詩―」 1991年4月 山岳画家として著名な長崎莫人の作品から、敢えて雑木林を描いたものを選んで紹介。「野火止用水」「秋のむさしの」など、武蔵野を描いた作品も多数収録。
A4判28ページ 1冊200円
図録 特別展「五大昔噺―江戸期よりの絵本―」 1990年9月 江戸~昭和時代の御伽草子や絵本などを紹介。
A4判26ページ 1冊200円
図録 特別展「倉田三郎 風景との対話」 1990年4月 多摩を代表する画家 倉田三郎の風景画を多数紹介。「秋津の往還」「武蔵野の雑木林」などをはじめとする、清瀬市の周辺地域を描いた作品も収録。
A4判24ページ 1冊200円
図録 特別展「日本の洋画に描かれた自然」 1989年9月 梅原龍三郎、小山敬三など29名の画家による、日本の自然を油彩・水彩で描いた38作品を紹介。
A4判28ページ 1冊200円
図録 特別展「水の詩・花の詩―井上員男 紙版画の世界―」 1989年4月 版画家 井上員男による、水辺の風景や草花を描いた紙版画作品を多数紹介。
A5判32ページ 1冊200円
出品目録 特別展「靉嘔 虹の世界」 1988年9月 虹のアーティストとして著名な靉嘔の作品を多数掲載した出品目録。
B5判4ページ 1冊100円
図録 特別展「日本画に描かれた自然の恵み」 1988年4月 高山辰雄、東山魁夷など日本画家15名による作品を紹介。
A4判20ページ 1冊200円
図録 特別展「小島善太郎代表作品展」 1987年4月 多摩を代表する画家 小島善太郎の代表的な作品を多数掲載 1冊200円
■年報■
清瀬市郷土博物館 年報・紀要 令和2年度 2022年3月 令和2年度の事業報告書・紀要です。
・トピック
「清瀬市新指定文化財 文明十年銘月待板碑」
・論考
「子ども向け絵本のあゆみと横内襄」「考古資料から見る清瀬の農業-下宿内山遺跡出土の近代陶磁器を中心に-」
A4判32ページ 1冊300円
清瀬市郷土博物館 年報 令和元年度 2021年3月 令和元年度(平成31年度)の事業報告書です。
・トピック
「野塩前原遺跡の成果」
・資料紹介
「所蔵資料にみる黄金期の絵雑誌」「清戸下宿地域の地籍図から見る田・用水路の痕跡」
B5判30ページ 1冊300円
清瀬市郷土博物館 年報 平成30年度 2020年3月 平成30年度の事業報告書です。
中里の富士塚に残る石造物についての解説などを掲載。
B5判30ページ 1冊300円
清瀬市郷土博物館 年報 平成14年度~平成29年度 2004年3月~2019年3月 平成14年度~29年度の事業報告書です。
B5判 1冊各300円
清瀬市郷土博物館 年報 昭和60・61年度~平成13年度 1987年3月~2003年3月 昭和60・61年度~平成13年度の事業報告書です。
B5判 1冊各200円

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