清瀬市郷土博物館特別展「歩く、描く 谷口ジローと清瀬」
『歩くひと』、『遥かな町へ』、『神々の山嶺』、『「坊ちゃん」の時代』など多くの作品がヨーロッパ、アジアの20ヵ国以上で翻訳出版されている谷口ジローが清瀬に住んだのは、1976年から2000年までのことでした。漫画家デビュー直後から数々の作品を手がけ、海外での高い評価を得るまでの四半世紀を、谷口ジローは清瀬市で過ごしたのです。清瀬駅近くの仕事場から多くの作品が送り出されました。91年からアトリエは東村山市に移りますが、住まいは変わりません。清瀬時代の後半には、市内のあちこちの風景に取材した名作『歩くひと』や『犬を飼う』などが生まれました。世界中で親しまれる谷口ジロー作品に描かれた東京は、その多くが清瀬市の風景に由来するものなのです。
本展では、清瀬とその周辺(東村山、所沢、国分寺など)に取材した原画を中心に、谷口ジローの世界に触れていただきたいと思います。