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トピックス


■ 町田市立博物館
町田発/はな・とり・こんちゅう 理科をそだてた挿絵画家 天木茂晴

天木茂晴(1913年生まれ1986年没)は図鑑や教科書をはじめ、児童・幼児向けの科学雑誌などに40年以上にわたって植物や生きものなどの挿絵を描いてきました。現在、こうした図版には写真やコンピューターグラフィックスが多く使われるようになりましたが、手書きの絵には写真にできないイメージの表現や組み合わせをすることができます。そうした挿絵を多くの方が目にされてきたのではないでしょうか。
茂晴は東京・小石川にあった川端画学校で絵を学び、日本画家として制作をはじめました。挿絵を描くようになったのは後にお茶の水女子大学の学長となった動物学者・久米又三が鱗の数まで正確に描く茂晴の魚の絵を目にしたことからでした。又三は自然科学などを専門に手掛けていた出版社へ茂晴を紹介しました。昭和17年(1942年)頃、茂晴29歳のときでした。戦後、仕事が軌道にのり、手狭となった荻窪の家から町田に自宅兼アトリエを構えたのは昭和38年(1963年)のことでした。そこでも仕事の合間に庭先や近所の薬師池公園、時には高尾山や鎌倉などへ足を延ばし、草花などを描き続けました。茂晴のアトリエにはこうして描かれた水彩やスケッチ、そして資料として撮影された膨大なスライドフィルム、標本類が残されていました。そこには学問や教育に関わる理科美術に対して誠実でひたむきな画家の姿がありました。
本展は、挿絵原画、彩色画などから約200点を選び、日本の理科教育の一端を担った茂晴の仕事と制作についてご紹介いたします。

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